PR

3Dプリンターの材料種類を完全解説!初心者が最初に知るべき選び方とおすすめ用途

記事内に広告が含まれています。

3Dプリンターを始めようと思ったとき、最初にぶつかる壁のひとつが「材料(フィラメント)の種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」という問題です。結論から言うと、最初に買うべきはPLA、そして次にPETGを試すのがおすすめです。この2つを押さえておけば、ほとんどの初心者用途はカバーできます。ただ、それだけでは物足りない場面も出てきます。この記事では、各素材の特性を「何が作れるか」という具体的な用途と一緒に整理し、あなたの作りたいものにぴったりの材料が見つかるように解説していきます。

3Dプリンターの材料種類は大きく分けて2系統ある

まず知っておきたいのが、3Dプリンターの材料は造形方式によって「フィラメント(樹脂の糸)」と「レジン(液状樹脂)」の2つに分けられるということです。FLASHFORGEの公式ガイド(2023年更新)でも、熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式では使う材料が完全に異なると説明されています。

この記事で主に扱うのは、FDM方式の3Dプリンターで使うフィラメントです。というのも、多くの入門機がFDM方式を採用していて、材料の種類も豊富だからです。光造形用のレジンもさまざまな種類がありますが、まずはフィラメントの全体像をつかみましょう。

PLAはなぜ初心者に最適なのか?その理由と実用例

PLA(ポリ乳酸)は、初心者が最初に手を出すべき素材として、ほぼすべてのガイドで推奨されています。SK本舗の2026年版フィラメント比較ガイドでも、扱いやすさは5段階中で最高評価の★★★★★です。

なぜそこまで扱いやすいかというと、ノズル温度が190〜220℃程度と低く、ベッド温度も60℃ほどで十分で、オープンフレームのプリンターでも問題なく印刷できるからです。反りも少なく、初心者が「とりあえず印刷してみよう」というときに失敗が少ないのが最大のメリットです。

具体的に何が作れるかというと、フィギュアや建築模型、プロトタイプの形状確認などが代表的な用途です。強度はそこそこ、耐熱性はあまり高くない(60℃前後で変形しはじめる)ので、エンジンルームの中や直射日光が当たり続けるような場所で使う部品には向いていません。ただ、室内で使う置物や、強度よりも見た目や造形のしやすさが大事な場面では大活躍します。

PETGは「PLAの次」におすすめする理由

PLAで一通りの印刷に慣れたら、次に試してほしいのがPETG(ポリエチレンテレフタレートグリコール)です。ペットボトルの素材と同じ仲間で、扱いやすさはPLAより少し落ちるものの、それでも比較的印刷しやすい部類に入ります。SK本舗の評価でも扱いやすさは★★★★と、PLAに次ぐ高評価です。

PETGのすごいところは、PLAよりも強度と耐熱性が高い(約70〜80℃まで耐える)のに、ABSほど反りにくいというバランスの良さです。具体的な用途で言うと、機能パーツ(ケース、ブラケット、治具など)や、水に触れるものに向いています。実際に、X上でも「ABSより扱いやすくて強い」という趣旨の投稿が複数確認できました。

ノズル温度は220〜250℃、ベッド温度は70〜80℃程度が目安です。PLAより少し温度が高めですが、オープンフレームのプリンターでも印刷可能なので、環境を大きく変えずにワンランク上の強度を求めるなら、PETGは非常におすすめの選択肢です。

ABSとASAは「強いけど環境を選ぶ」素材

ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)は、レゴブロックの素材としても知られ、耐衝撃性や耐熱性(約90〜100℃)に優れています。強度は★★★★、耐熱性も★★★★と高評価です。

ただし、ここで大きな落とし穴があります。ABSはエンクロージャー(密閉型の筐体)が必須で、オープンフレームのプリンターでは反りや剥がれが頻発します。SK本舗のガイドでも扱いやすさは★★にとどまり、初心者にはPLA→PETGの順を推奨しています。また、印刷時にスチレン系の独特な臭いが発生するため、換気にも注意が必要です。

Amazonのレビューなどでも「反ってうまく印刷できなかった」「臭いが気になる」という不満が複数見られました。ABSを選ぶなら、密閉型プリンターと十分な換気環境が整っていることが前提になります。

一方、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)はABSと似た特性を持ちながら、紫外線(UV)に強いのが特徴です。屋外部品(自動車外装、庭園用品、看板など)に向いています。価格はABSよりやや高めで、1kgあたり3,500〜5,500円程度が相場です。

TPUは柔らかさが魅力だがプリンターを選ぶ

TPU(熱可塑性ポリウレタン)は、ゴムのような柔軟性を持つ素材です。ショア硬度(硬さの指標)の異なる製品が複数あり、スマホケースや靴のインソール、ドローンのバンパーなどに使われます。

ただし、ここで注意が必要です。TPUは柔らかすぎるがゆえに、ボーデン式(フィラメントを押し出す機構が遠くにあるタイプ)のプリンターでは座屈(フィラメントが押し出し中に曲がってしまう現象)が起きやすく、ダイレクトドライブ式のプリンターが推奨されます。「柔らかすぎてプリンターの構造によっては送り出せない」という指摘もSNSで見られました。印刷前に自分のプリンターがTPUに対応しているか確認することが大切です。

ナイロンとPCは「強度最強」だが上級者向け

ナイロン(PA/ポリアミド)とポリカーボネート(PC)は、強度と耐熱性の面ではトップクラスです。ギア、ヒンジ、スライド部品、耐摩耗パーツなど、工業製品レベルの部品を作りたいときに選ばれます。

でも、ここからは一気に難易度が上がります。ナイロンは吸湿性が非常に高く、印刷前に十分な乾燥(乾燥ボックス必須)が求められます。SK本舗の評価でも扱いやすさは★1つ。PCもエンクロージャー必須に加え、高温対応のホットエンド(260〜300℃に対応したもの)が必要です。価格帯も1kgあたり5,000〜8,000円以上と高価です。Amazonのレビューでも「乾燥させてもうまく印刷できない」「値段が高い」という声があり、初心者が最初に手を出す素材ではありません。

炭素繊維入りフィラメントは「剛性」と「見た目」が魅力

最近注目を集めているのが、炭素繊維含有フィラメント(CF-PLAやCF-PETGなど)です。炭素繊維が入ることで剛性が大幅に上がり、軽量で高強度な部品が作れます。

ただし、炭素繊維が真鍮ノズルを摩耗させるという重大な注意点があります。SK本舗のガイドでも「ステンレスノズル推奨」と明記されています。価格は4,500〜8,000円前後と高めで、ドローンなど軽量・高剛性が求められる用途に向いています。

各素材の価格と必要なプリンター環境を一覧で比較

ここまでの情報を整理するために、各素材の特性と必要な環境を一覧表にまとめました。

素材強度耐熱性扱いやすさ価格帯(1kg税込)必要なプリンター環境おすすめ具体用途例
PLA★★★★★★★★★★2,500〜4,000円オープンフレームOK、ベッド60℃程度フィギュア、建築模型、プロトタイプ
PETG★★★★★★★★★★★2,800〜4,500円オープンフレームOK、ベッド70〜80℃機能パーツ、水回り用品
ABS★★★★★★★★★★2,500〜4,000円エンクロージャー必須、ベッド90〜110℃機械部品、電子機器ケース
ASA★★★★★★★★★★3,500〜5,500円エンクロージャー推奨、ベッド80〜100℃屋外部品、自動車部品
TPU★★★★★★★3,500〜5,500円ダイレクトドライブ式推奨スマホケース、インソール、バンパー
ナイロン★★★★★★★★★★5,000〜8,000円エンクロージャー+乾燥ボックス必須ギア、ヒンジ、耐摩耗パーツ
PC★★★★★★★★★★★5,500〜9,000円エンクロージャー+高温ホットエンド高耐熱・高衝撃部品
炭素繊維含有★★★★★★★★★★★4,500〜8,000円ステンレスノズル推奨軽量・高剛性部品

(出典:SK本舗 2026年版フィラメント比較ガイド、i-maker.jpの各素材解説を基に作成)

この表のポイントは、単に強度や価格だけでなく「あなたが今持っているプリンターで使えるか」という視点を入れていることです。たとえばBambu Lab A1 miniのようなオープンフレームの入門機ならPLAとPETGが中心になりますが、エンクロージャー付きのBambu Lab P2S ComboやFlashForge Adventurer4ならABSやASAにも挑戦しやすくなります。まずは自分のプリンターのスペックを確認してから素材を選ぶのが失敗しないコツです。

実際の口コミから見える「素材選びのリアル」

SNSやレビューサイトでの実際のユーザーの声を観察すると、PLAは「初心者でも簡単に印刷できた」「値段が安くて練習に最適」という評価が多く見られました。一方でABSは「反ってうまく印刷できなかった」「臭いが気になる」というネガティブな声が目立ちます。

また、意外と話題になるのが「1kgのフィラメントでどれくらい印刷できるのか」という疑問です。これはフィラメントの密度や造形物のサイズによって変わりますが、目安としてはスマホケースサイズのものであれば10〜15個程度印刷できると考えるとイメージしやすいでしょう。

結論:あなたの「作りたいもの」で素材は決まる

もう一度、最初の結論に戻ります。最初の一巻きはPLAで間違いありません。価格も安く、失敗が少なく、3Dプリンターの操作そのものに慣れることができます。そして2巻き目にPETGを試すことで、強度が必要なパーツにも対応できるようになります。

その先は、「何を作りたいか」で選ぶのがいちばんシンプルです。

  • フィギュアや置物がメイン → PLA
  • 実用的なパーツやケースを作りたい → PETG
  • 屋外で使うものや強い衝撃がかかるもの → ASAやABS(環境が整っていれば)
  • 柔らかいものを作りたい → TPU(プリンターの対応を要確認)
  • 工業レベルの強度がいる → ナイロンやPC(上級者向け)

3Dプリンターの材料選びは、最初は迷うかもしれません。でも、基本を押さえて少しずつ素材の幅を広げていけば、きっとあなたの作りたいものが形になっていくはずです。まずはPLAで一歩を踏み出してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました